1.はじめに

平素より市政運営にご尽力されておりますことに、深く敬意を表します。
本提案書は、現場で日常的に扱われているEXCELデータの編成・整理・統合作業に対し、再編成とクレンジングを通じて業務の合理化・効率化を図る支援を目的とした内容となっております。


2.背景と課題認識

多くの行政機関では、個別の業務単位で作成・運用されているExcelファイルが、以下のような課題を生じさせています:

  • データ項目の命名規則や表記ゆれ(例:「日付」「年月日」「日付け」など)の不統一
  • 複数シートやブックに分散した情報の突合・集約が手作業で非効率
  • 年度や担当者ごとに異なるファイル構造により、データ連携が困難
  • 更新履歴・バージョン管理の不備によるヒューマンエラー

3.ご提案内容

Power Query(Excel内蔵機能)および必要に応じて**Python(pandasライブラリ)**を活用し、次のような処理を自動化・簡素化いたします。

処理内容期待される効果
項目名の正規化(命名統一)煩雑な照合作業の軽減
複数ファイル・シートからの集約処理手作業の削減、作業時間短縮
データフィルタ、並べ替え、空白処理、重複除去ミスの削減、整合性の確保
年度・担当者別フォーマットの統一継続的な管理・分析の容易化

また、処理はローカル環境または安全なリモート接続によって実施可能であり、個人情報等の取り扱いには最大限の配慮を行います。


4.導入メリット

  • 担当職員によるデータ整備時間の大幅削減
  • ミス・記録漏れのリスク軽減
  • 定型作業の自動化による属人化排除
  • 将来的なBIツール導入の下準備としてのデータ基盤強化

5.実施形態の一例

  • 対象業務:会計・備品管理・出納台帳等のExcelファイル
  • 実施方法:リモート(またはUSB貸与型ローカル実施)
  • 作業期間:初期ヒアリングを含め、最短1週間から対応可
  • 成果物:再編成済みExcelファイル、処理マニュアル、再利用用テンプレート

6.結びに

Excel業務は多くの行政業務の根幹を担っておりますが、蓄積されたファイルは再編成なくして活用・継承が困難なケースも多く見受けられます。
この機会に、将来を見据えたデータ整備と業務効率化の一歩として、本提案をご検討いただければ幸いです。

何卒よろしくご高配賜りますようお願い申し上げます。